「海神の歌」時代背景

米軍、沖縄上陸

昭和二十年四月一日、米軍は大挙して沖縄に上陸した。

およそ十八万人の上陸部隊はその日のうちに嘉手納飛行場、北飛行場を占拠。対する日本軍は死力を尽くした特攻作戦、「天一号作戦」を発令。

ここに太平洋戦争最大の悲劇といわれる三ヶ月にわたる沖縄戦が幕を開ける…。

菊水一号作戦

四月三日、連合艦隊は「天一号作戦」に呼応して「菊水一号作戦」を発令。

その骨子は日本海軍最後の水上部隊を沖縄へ向けて南下させ、沖縄沖に遊弋する米機動部隊の艦載機を誘引、空母が空になった隙を突いていまだに有力な兵力を有する(といってもあくまでも頭数だけで、機体の性能、搭乗員の錬度はおはなしにならないが。)基地航空隊が全力を挙げて特攻し、米機動部隊を殲滅する、というものであった。

同日、伊藤整一中将率いる第二艦隊に出撃の命が下った。

大和、出撃

四月六日、第二艦隊旗艦、戦艦大和を中心とする軽巡洋艦一隻、駆逐艦九隻の水上特攻部隊が沖縄へ向けて出撃した。

沖縄沖に待ち受けるのは空母十九隻、戦艦二十隻、巡洋艦三十二隻、駆逐艦八十三隻の大部隊である。

片道分の燃料と、数千発の弾丸、日本海軍の栄光、そして若者達の想いをのせて、史上最大最強の戦艦、大和が今、最後の航海へと旅立つ…。

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